公益財団法人 山梨県農業振興公社・山梨県就農支援センター » 事例7:武藤英夫 ページの先頭です
float-fix

新規就農事例

実家の経営を継承するため就農、山梨県を代表するブドウ産地を支える担い手に

氏名武藤英夫出身地山梨県
就農地山梨県牧丘町就農時期平成29年4月
経営作目果樹(ブドウ)
就農形態Uターン技術習得県、市就農定着支援制度
float-fix

就農決意・動機

高校を卒業後、地元の電子機器メーカーに勤めていたが、実家が牧丘のぶどう専業農家であったため、将来、経営を継ぐことを考えていた。平成25年に父親が体調を崩し十分に作業が出来なくなり就農を決意した。

就農までの経過(就農準備)

実家の農業経営には、これまでブドウの収穫や房づくりなどを父親の指導を受けながら手伝っていたことから、ある程度のブドウ栽培の知識・技術をもっていたが、就農にあたり高度な知識・技術を習得していくため、平成27年度は県、平成28年度は山梨市の就農定着支援制度を活用して、地元の先進農家から2年間の指導を受けた。

技術習得山梨県、山梨市就農定着支援制度資金調達自己資金
農地確保親が経営していた農地を継承資金使途機械・資材の購入
確保方法住宅確保自己

経営概要

栽培品目ブドウ(巨峰、シャインマスカット等)農業用機械トラクター、スピードスプレーヤー、乗用モア等
販売方法地元の卸業者に販売農業用施設農機具庫等
労働力本人、母親

就農しての感想

良かった点
就農して会社勤めでは十分に出来なかった休みや自由な時間の取得が思いのままになったこと。また、これに合わせ、農業経営の安定化に向けて自己で計画を策定し、栽培を工夫し実行、評価により課題解決を図ることが出来ること。
苦労した点、苦労している点
農業経営では毎年適切な栽培管理を行っていても、その作業が適切なのかの結果は収穫時まで待たなくてはいけないので、それまでに不安が募る時があり苦労している。 また、近年の温暖化や台風などによる着色不良、災害が多くなっていることに不安を感じている。
地域との連携
寄り合いや消防団活動などの地域活動に積極的に参加している。こうした活動には同世代の他産業の従事者も多く参加しているので、貴重な情報交換の場となっている。

今後の目標(計画)

経営の拡大には人件費のリスクを伴うので、当面現状の経営規模で高品質生産を維持し、将来的には妻が手伝う時点で栽培面積を100a程度に増やしながら、法人化も検討していきたい。

就農を目指す後輩たちへの助言

地域に積極的に溶け込み多様な人材のネットワーク作りを通じて、農業経営に関係する有用な情報を入手できるように心掛けていくことが必要です。

«事例一覧へ»     |          |