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新規就農事例

ワインに興味を持ち就農。生食用ブドウ、モモ、西洋なしと醸造用ブドウをバランスよく組み合わせ、いづれはワイナリーの設立を目標に頑張っています

氏名小笠原 康晴出身地東京都
就農地北杜市明野町、高根町就農時期平成27年
経営作目生食用ブドウ、醸造用ブドウ、モモ、西洋ナシ
就農形態新規参入技術習得山梨県立農業大学校農業科果樹コース、農務事務所
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就農決意・動機

前職はホテルマン、ソムリエの資格を得てワインに興味を持つようになり、就農を決意した。山梨を選んだ理由は首都圏から近いことです。

就農までの経過(就農準備)

2014年3月に退職し4月から山梨県に移住。山梨県立農業大学校訓練農業科果樹コースの研修を受講。2015年4月から農業次世代投資事業経営開始型を活用して就農。

技術習得農業大学校、農務事務所職員等資金調達農業経営基盤強化資金等
農地確保北杜市農業振興公社、地元農家からの紹介資金使途機械、施設、資材購入
確保方法地域の人の紹介住宅確保一軒家(借家)

経営概要

栽培品目生食用ブドウ60a 醸造用ブドウ90a モモ30a 西洋ナシ50a農業用機械軽トラック、スピードスプレーヤー、乗用モア、管理機
販売方法東京のマルシェでの販売 地元の倉庫を店舗とした対面販売等農業用施設ブドウ棚、垣根 農機具庫、作業棟
労働力夫婦、臨時雇用

就農しての感想

良かった点
東京でホテルマンをしていたら、子供の寝顔しかみられなかったかも。就農により家族といる時間が長くなり、5人の子供と一緒に畑で遊ぶなど子どもの成長を近くでみられるのがうれしい。販売を通じてお客様の反応を直接見られることがやりがい。厳しい意見もあるが、美味しいものを作ればよい評価もらえるのがうれしい。
苦労した点、苦労している点
農地も販路もない中で就農しすべて自分で手探りの状態ではじめたので沢山苦労した。就農地は果樹産地でなかったため、果物を自分で売らなけれならなく、生計を立てるのも難しく、初年度はアルバイトもしました。土地については農大の研修修了時には借りられるあてもなく、その後の生活を考えると胃や頭が痛くなるなど思い悩んだ。
地域との連携
就農にあたり多くのことが分からなかったが、分からないことは人に聞くように、技術の高いところで研修をさせてもらうように自ら動き努力をしてきました。

今後の目標(計画)

将来、ワインだけでなく、ポワレ(西洋ナシの発泡酒)を生産するワイナリーを設立する計画を持っている。それをうまく軌道に乗せ、北杜の自然を活かした特色のある上質ワインとポワレを作りたい。ワイナリーでは新規就農者が収穫した醸造用ブドウを委託醸造の形態で一緒に醸造し販売していきたい。

就農を目指す後輩たちへの助言

農業は一人でやれそうに見えて、実は人付き合いが苦手な人には向かないと思います。農業に積極的に動いている人のところへは、支援したい人が現れます。 小規模な農業経営の規模であっても事業を起こすことと同じ意味だと思い真剣に取り組めば、環境の素晴らしさや家族と長くいられる時間が享受できるようになります

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